お疲れさまです。アリスのCookBookにようこそ。この記事では,DxO PhotoLab 8 のノイズリダクション機能を見ていきたいとおもいます。2025年の4月に DxO PhotoLab 8.5 がリリースされ,ノイズ除去技術の新バージョンDeepPRIME 3 が組み込まれました。それでは,早速試してみましょう♪
DxO PhotoLab 8 のノイズリダクション
DxO PhotoLab 8 には4つのノイズリダクションが組み込まれていました。

- 高画質
- PRIME
- DeepPRIME
- DeepPRIME XD/XD2s
DxO PhotoLab 8.5 のノイズリダクション
DxO PhotoLab 8.5 には,DeepPRIME XD3 X-Trans(ベータ版)が加わり,5つのノイズリダクションが組み込まれていますが,「DeepPRIME」が「DeepPRIME 3」にバージョンアップされています。あと,「高画質」が「標準」に名称変更されていますね。

- 標準
- PRIME
- DeepPRIME 3
- DeepPRIME XD/XD2s
- DeepPRIME XD3 X-Trans(ベータ版)

DeepPRIME XD ではなく,DeepPRIME が更新されたんだね!



そうそう,私もアップデートするまでは DeepPRIME XD が更新されたかと思っていました。
ノイズリダクションの比較
今回は,こちのら写真を使用してノイズリダクションの比較をしますね。。プリセットは「補正なし」で,ノイズリダクションのみ適用します。明るさや,ホワイトバランス,シャープネスの調整なども行っていません。なお,富士フイルムのデジタルカメラは所持していないため割愛させていただきます。


ノイズリダクション無し
最初はノイズリダクション無しの画像です。200%に拡大してみました。シャドー部にノイズが乗っているのがわかります。


標準(高画質)
次は「標準」です。以前は「高画質」と言われていました。設定は初期値のままですが,気になるノイズもいい感じに除去できています。処理も軽いので,常用できるモードですね。


PRIME
続きまして「PRIME」を適用した画像です。こちらも,設定は初期値のままとしています。書き出しに少し時間がかかりましたが,うっすらと残っていたノイズがきれいに除去できています。


DeepPRIME 3
おまたせしました。DxO PhotoLab 8.5 でバージョンアップした「DeepPRIME 3」です。こちらも,設定は初期値のままとしています。「PRIME」とほぼかわりませんが,よく見るとポテトの奥の方に残っていたノイズが除去され,ノイズが乗っていた輪郭の処理が滑らかになり,自然な感じになっています。





比較のために旧バージョンの DeepPRIME も出力しておけばよかったのですが,うっかり忘れてしまいました。



編集長に怒られちゃったね。
DeepPRIME XD2s
最後に「DeepPRIME XD2s」の適用結果です。こちらも,設定は初期値のままで適用しました。「DeepPRIME 3」と比べても大きな違いはありませんが,ほんの少しざらつきが残っていたシャドー部がより滑らかになりました。とは言っても,拡大するとわかりますが,等倍で見たら気がつかないと思います。


まとめ
この記事では,DxO PhotoLab 8 のノイズリダクション機能を見てきました。


「DeepPRIME 3」と「DeepPRIME XD2s」はともに機械学習に基づくノイズ除去技術で,DeepPRIME 3 はISO 値換算で追加 2 段分相当,DeepPRIME XD2s を使用すると 3段分の効果が得らると謳われています。しかし,この2つのノイズ除去技術は,PRIME よりも非常に重い演算処理となります。
Web メディアは「標準」か「PRIME」,一部分をトリミングして拡大する場合や,展覧会など大きく引き伸ばしたい場合は「DeepPRIME 3」もしくは「DeepPRIME XD2s」と使い分けるといいでしょう。
最後までご覧いただだきありがとうございます。それでは,次回の記事でお会いしましょう!